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2.こんな時どうする?目が赤い

犬の目が赤くなっていることに気づいたことはありませんか?赤くなる原因は、結膜炎やいわゆるチェリーアイなど様々。特に、緑内障やぶどう膜炎の症状や治療についても解説します。(講師:高柳信子・コンパニオン・アニマル・センターセンター長 収録日:2021/4/2 動画18分47秒)

■講義目次
00:00 冒頭
00:50 目の表面が赤い例:白目の部分が赤い
02:43 目の表面が赤い例:透明の部分が赤い
03:29 目の表面が赤い例:チェリーアイ
04:20 目の中が赤い
04:43 緑内障について
13:40 ぶどう膜炎について
18:32 次回予告



進行役:
 犬の目の異常の原因は?正しい対処法、コースの2回目、「こんなときどうする?目が赤い」と題して、目が赤くなっている時に考えられる病気について学んでいきます。それでは早速、高柳先生よろしくお願いします。

高柳先生:
 よろしくお願いいたします。まず、目が赤いということで病院に来られる方、結構いらっしゃいます。その時に飼い主さんによく見て頂きたいのは、どこが赤いのか、目の表面が赤いのか、目の中の方、奥の方が赤いのかを、ちょっと確認をもしできればしていただければいいなと思って今回、講義の中でお話しさせていただきたいと思います。

 まず、目の表面が赤いケースについてお話しします。考えられる病気をこれだけ列挙していますけれども、たくさんあるんですね。この時にもどの辺が赤いかで大体の病気が絞り込むことができてきます。特に今日は、画像の方も使って説明していきたいんですけれども、緑内障あとぶどう膜炎、この二つについてはこちらの講義の中で詳しく説明していきたいと思います。

 まず、目の表面が赤い例をお話しします。写真にありますのは、白目の部分が赤いケースですね。白目と言われてる部分は、白いところは実は強膜という膜で硬い膜なんですね。眼球自体を作っている構成している性質の膜があります。その上に乗っかっている透明半透明の膜、結膜っていうのがあってその部分の炎症だったりすると赤く見えてきます。

 写真にあるのは、白内障があってそこからちょっと炎症が起きていて結膜充血をしているケース。白目のところの上に乗っている結膜のところの血管が赤くなってるところですね。その隣がドライアイ、違う講義でまた説明しますが、ドライアイがあって結膜が充血しているケースはこのような形で見えます。

 次のケースですね。これは白目の部分が赤い、同じなんですけれども、結膜下出血といって、先ほどは細い血管が充血したりだったのが、今回は完全に出血ですね。そうなると先ほどは見えていた細い血管一本一本は見えなくなって、結膜自体も腫れてしまっていて、もう赤い状態ですね。これは結膜下出血という状態になります。

進行役:
 こんなに腫れていると目が閉じられなかったりするんですか?
高柳先生:
 そうですね、ちょっと開き気味になることはあると思いますね。

 今度はですね、透明な部分、つまり角膜と言われている透明な部分が赤く見えるケースです。よーく目を見ていただくと角膜、透明の部分に肉芽って言うんですけれども、ちょっとお肉みたいな組織なのが乗ってしまっているんですね。通常透明な部分、角膜にはそういったお肉様の組織というのはないはずなんです。ただもしこれは、傷がついたり何かした時に結膜の方から直そうと思って血管がばっと入ってくることがあるんで、そうするとこういった状況に見えることがあります。なのでパッと見、ちょっと赤く見えるんですがよーく見て頂いて、白目の部分が赤いのか、透明であるはずの角膜の部分が赤いのかというのは、おそらく飼い主さんでも区別がつくかなと思います。

 次はチェリーアイですね。第三眼瞼瞬膜突出と正式には言いますが、通称でチェリーアイと呼んでいるので、チェリーアイの方が馴染み深い、よく言われる名前になります。こちらは瞬膜って言う一番初めの講義でお話した犬にしかない構造、内側から出てる膜ですね。三つ目の膜なので第三眼瞼と言いますが、ここが腫れてしまってまるでさくらんぼのように見える病気になります。腫れてくるとやはり目も閉じづらくなりますし、結膜炎を一緒に起こすこともあります。炎症がひどくなる可能性がありますが、これ、手術しないと収まらないことが残念ながら多いようです。一時的に炎症をひかせればちょっと引っ込んだりすることもあるようなんですけれども、なかなか手術しないと治りにくいなという風に言われています。

 次ですね。目の中が赤いということで考えられる病気は、今ここに挙がっているものになります。全身的に異常がある場合で、こういった目の中が赤い状況は比較的多いので、こういった目の外ではなくて中が赤い場合は、早急にやはり病院に行かれた方が良いかと思います。

 では、この後は一個ずつちょっと難しい、ただやはり知っといた方がいいだろうと思われる病気、緑内障とぶどう膜炎についてお話ししていきます。

 まず緑内障についてお話ししていきたいと思います。この写真のワンちゃんは緑内障なんですが、パッと見た感じ、目がすごく出っ張って見えてると思うんですね。よーく見ると結膜のところが赤く充血をしているんです。これは目の表面の充血なんですけども、結膜充血ですね。この病気、これから説明しますが、何らかの理由で眼圧が高くなることが原因で、失明を中心とした様々な症状が出るちょっと怖い病気です。

 まず目の中のお水、眼房水について説明します。これは緑内障を説明する上では大事なところなので、簡単に説明していきますね。目の中にある毛様体という部分で目の中を潤す、そして栄養を与えるような液体、眼房水が作られています。この眼房水、水晶体がこうイラストでいっているんですけど、水晶体の横っちょの部分の赤いところですね、その部分から作られて中を潤して、今度角膜の下の部分、矢印のところで出ていっている矢印があると思うんですが、そちらから外に流れていくという経路をとっています。作られているお水、眼房水と、出ていく眼房水はバランスが保たれていて一定の量になっているんですね。その場合、眼圧は正常という状態になります。

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